貸してもらう。借りてもらう。どう違うのか。そして「もらう」をどうして使うのか。

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ある学生が、メールで貸してもらう、借りてもらう。どうちがうのか尋ねてきた。

学生
学生

先生、お忙しいところすみません。

貸してもらう、借りてもらう。どっちが正しいのでしょうか。

直観的に貸してもらうが正しいことはわかった。でも

直観では学生に説明できない。

日本人ネイティブは意識せず使っている言葉である。

よくよく考えてみると、借りてもらうはそれほど使わない。

貸してもらうはよく使うようだ。

貸してもらうは、借りると同じことではないか。

借りたい相手に、”ちょっとお金を貸してもらえないかな”とお願いする。

つまり、

貸してもらうは、自分がお願いしている。そして相手の所有しているものを借りるのである。

では、借りてもらうはどうだろうか。

これは、たとえば友達と一緒に旅行に行くのに、忙しいからその友達に

レンタカーを、借りてもらう。というときに使わないだろうか。

つまり、私が借りるのではなく、相手がレンタカーのお店に行って、(お願いして)ある他人から(ここではレンタカーのお店)から物を使えるようにすることだ。

よって、

貸してもらう ⇒ 自分からお願いして、相手のものを使わせてもらうこと。

借りてもらう ⇒ 他人からお願いして相手のものを使わせてもらうこと。

となる。

では借りるを使わず、貸してもらうをどうして使うのか。

もらうを使うことで、より恩恵が深まるのだろうか。

そうである。「もらう」

”他人の行為によって自分から依頼して行われた行為によって自らが利益を受ける意を表す”

という。

よって借りたでもいいが、

貸してもらうを使うことで、より自分の利益を受けたことの気持ちをより伝えることができる。

以上のことは、結構学習から問われることと思われます。

学習から疑問に思われ、質問を受けるのはある程度決まっています。

それを自分の中で整理しておけば、自信をもって教えることができそうです。

これからも、学習からの質問を整理しながら、配信していきますね。

日本語を外国人に教えていると、日本語がよくよくわかってくる。

さらに、外国語と比較すると、よりそれが鮮明になるようですね。

みなさんも、日本語を教えながら、日本語を見つめてみませんか。

購読ありがとうございました。

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